【デイリー杯2歳S】オールパルフェが逃げ切りV 和田雄二調教師は開業10年目で重賞初制覇

2022年11月13日 07:00

オールパルフェ(左)はダノンタッチダウンの猛追をしのぐ見事な逃走

◆第57回デイリー杯2歳S・G2(11月12日、阪神競馬場・芝1600メートル)

 来年のクラシックを狙う若駒が出走した第57回デイリー杯2歳S・G2(阪神)は、3番人気のオールパルフェ(大野)が逃げ切りでデビュー3戦目の重賞初制覇を飾り、2歳戦線を一歩リードするタイトルを手にした。

 全身を使った大きなフォームは最後まで乱れなかった。ラスト2ハロンで大野は他馬の動きが激しくなるなか、先頭のオールパルフェの手綱をようやく動かした。急坂でもリズムは全く乱れない。ダノンタッチダウンが外から猛追したが、半馬身差で封じて重賞初タイトルをつかんだ。

 “初”は馬だけではない。「先生にはお世話になっていたので、とてもうれしいです」。大野の視線の先には和田雄二調教師の姿があった。自ら手がけたクイーングラスという牝馬の子で、開業10年目にして初めての重賞制覇。それだけに「(母は)故障で(3歳時のレースを最後に)引退しましたが、その子供で…」と感慨深げだ。

 今後は未定。しかし、大野は「デビュー前から(調教で)動いていたので、期待していた馬。少しテンションが高いので、そこを工夫できればG1でもいい競馬ができると思います」と前を向く。パルフェとはフランス語で「無欠」。これから母子二代にわたる完全無欠な物語を描いていく。(山本 武志)

 オールパルフェ 父リアルスティール、母クイーングラス(父ルーラーシップ)。美浦・和田雄二厩舎所属の牡2歳。北海道新ひだか町・カタオカフアームの生産。通算3戦2勝。総獲得賞金は4635万7000円。重賞初勝利。馬主は遠藤良一氏。

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