12月11日(日)に阪神競馬場で行われる第74回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)に出走予定の
アロマデローサ(牝2、栗東・池添学厩舎)について、追い切り後の池添学調教師のコメントは以下の通り。
「(ファンタジーSは)普段の調教を見ても、前走(ききょうS)より気負っている印象を受けていたので、どういうレースをするかと思っていました。位置取りとしては良い位置で運べましたが、持ったまま上がっていくような、いつものこの馬らしさが見られなかったと思いました。道中では芝のキック
バックを嫌がっている感じがして、最後は気持ちが切れてしまったと思います。
(中間は)短期のリフレッシュでノーザン
ファームしがらきへ出しました。帰厩させてから、先週にしっかりした追い切りを行いました。競馬には乗れなくなってしまいましたが、クリスチャン・デムーロ騎手に乗ってもらい、動き自体はすごく良かったです。特に時計などの指示は出さず、道中でちょっと行きたがる面があるので、そこはうまく折り合いをつけて、そのぶん終いは伸ばしてほしい、という指示でした。
その通り、終い(1ハロン)は11秒0で来ていて、クリスチャン・デムーロ騎手も『動きはすごく良い』と言ってくれました。先週の時点で馬は仕上がっていますので、その雰囲気を壊さないよう、(今日の追い切りは)リズム重視で乗ってもらうように、という指示でした。時計的にも十分動けていますし、良い状態で臨めるのではないかと思います。
普段は、
テンションが上がらないよう、調教ではメンコを着用していますが、今回はレースでもメンコを着用しようと思っています。この馬に関しては1ハロンの延長が鍵になると思いますので、出たなりで、リズム良く、気分良く走らせてあげたいなと思っています。
外回りコースで、GIですから、道中もある程度は流れると思うので、いかにロスなく、気分良く走れるかだと思います。この馬はスタートが上手なので、好位で競馬が出来れば良いかなと思います。
距離に関してはやってみないとわからない部分があります。使っていくうちにちょっと気負う面が出てきているので、そのあたりを考慮しながらの調整になっています。
キンシャサノキセキ産駒ですが、単なる早熟馬ではなくて、まだこれからもっと体に幅が出てきてほしいと思っています。そのぶん成長力があるのではないかと思います。競馬の立ち回りが上手な馬なので、変に終いを意識するのではなくて、好位で上手に立ち回ってくれれば良いかなと思います。
2連勝して前走に臨みましたが、ちょっと人気を裏切る形になってしまい、再度立て直して、今回は大きなGIの舞台です。お母さん(
ローズウィスパー)もうちで管理させてもらって、お母さんはそういう大きな舞台へ立たせてあげることが出来なかったので、今回はその仔で何とか良いレースが出来るよう、頑張ってほしいと思います」
(取材:山本直)