今年5月の目黒記念を制したボッケリーニ(撮影:下野雄規)
12月25日、中山競馬場で行われる有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。今年の目黒記念(GII)で重賞2勝目を挙げたボッケリーニ(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)が、暮れの大一番でグランプリのタイトルを狙う。
ボッケリーニは父キングカメハメハ、母ポップコーンジャズ、母の父ダンスインザダークという血統。全兄に2015年の宝塚記念(GI)と天皇賞(秋)(GI)を制したラブリーデイがいる血統。
2019年2月に京都競馬場で行われた3歳新馬戦でデビュー。同年7月の3歳未勝利戦を勝ち上がった。11月に1勝クラス、翌2020年2月に2勝クラスを突破すると、同年6月の江の島S(3勝クラス)を制しオープン入り。続く12月の中日新聞杯(GIII)では重賞初挑戦ながら単勝2番人気に支持され、中団馬群から勢いよく抜け出して重賞初制覇を飾った。
その後も主に中距離重賞路線に出走を重ね、昨年の小倉大賞典(GIII)で2着、今年のAJCC(GII)で3着、日経賞(GII)で2着に好走。今年5月の目黒記念で2度目の重賞制覇を果たしている。今秋の始動戦となった京都大賞典(GII)では2着となり、前走のジャパンC(GI)でGI初挑戦を果たした。
全兄のラブリーデイは、ゴールドシップが圧倒的支持を集めた宝塚記念で波乱の幕開けとなるなか、大外枠から2番手追走でレースを進め、後続の追撃を封じてグランプリホースの座に輝いた。兄の栄光から7年、有馬記念の舞台で兄弟グランプリ制覇達成なるか、要注目である。