「朝日杯FS・G1」(18日、阪神)
22年も混戦ムードが漂うが、虎視たんたんと牙を研いでいるのがデイリー杯2歳S覇者
オールパルフェだ。同じ阪神千六で力強く逃げ切った
リアルスティール産駒が、ここも自慢の先行力を発揮。2歳マイル王の座をつかみ取る。
着実に力をつけ、2歳マイル王を狙えるまでに成長してきた。前走のデイリー杯2歳Sを制した
オールパルフェ。きっぷのいい逃げで、強敵
ダノンタッチダウンを半馬身振り切った。
和田雄師が振り返る。「内容の濃い逃げ切り。一緒に行った馬が止まっていますからね。
テンションも心配していたんですが、こっちが思ったほど上がらず、抑えが利いていました。ガーッと行っているわけではなく、自分の競馬ができていますからね」。反動についても心配なし。「馬の
バランスも変わらず。順調に来ていますよ」と目を細める。
陣営にとっては思い入れの強い血統だ。母クイーングラスは18年4月に3歳で和田雄厩舎からデビュー。クラシックには間に合わなかったが、6戦2勝、2着3回と安定した成績を残した。「故障で少し早く繁殖に上がりましたが、無事だったら大きいところでも活躍できたと思っています。そういう血統で、こういうところに挑戦できるのは2倍3倍にうれしい」と、トレーナーはG1初タイトルゲットに意気込む。
「1度、阪神コースを経験しているのは大きいと思います。逃げにこだわる事情はないですが、前で競馬できるのは強みですね」と指揮官。破竹の3連勝で頂点奪取といく。