きっちり先着を決めたタイトルホルダー(左)=撮影・園田高夫
「有馬記念・G1」(25日、中山)
ファン投票1位の
タイトルホルダーが15日、美浦Wで力強く躍動した。横山和を背に、僚馬
アウトパフォーム(3歳2勝クラス)を追走。滑らかに
スピードに乗って直線で内に入ると、残り1Fからさらに加速。派手なパフォーマンスこそ見せなかったが、馬なりで6F84秒0-37秒6-11秒5をマークして半馬身先着を決めた。
人馬の呼吸がピタリと合った追い切りに、栗田師は「いい感じで走っていたし、ラストもしっかり動いていた。悪い点はなかった」と満足そう。「帰厩後
テンションが高く力みが見られたが、なだめる調整を続けてスムーズな追い切りができた」と合格点をつけた。
大外枠の昨年は5着に終わったが、実績をさらに重ねた今年、ファンの支持に応えて春秋
グランプリ制覇といきたい。「この馬のパフォーマンスが出せるようにやるだけ」と師は全力投球の構え。残り1週。慎重に丁寧に歩みを進め、現役最強をアピールする。