デビュー戦で接戦を制したエントラップメント(左、カメラ・荒牧 徹)
 
 1月14日の中山4R・3歳新馬(牝馬限定、ダート1800メートル=16頭立て)は、1番人気の
エントラップメント(牝、栗東・清水久詞厩舎、父マジェスティックウォリアー)が、直線で抜け出してデビュー戦を白星で飾った。勝ち時計は1分57秒9(良)。
     外の14番枠からスムーズに流れに乗り、1コーナーあたりで内に潜り込むと、好位3、4番手をキープ。馬群の内で我慢して、直線では手応え良く抜け出し、最後は外から追い上げてきたイリュー
ジョンを頭差で退けた。
     津村明秀騎手は「返し馬で左に張る面があって、1コーナーで内に入れて、外に壁をつくりながら競馬をできた。砂をかぶっても大丈夫でした。最後に甘くなった感じからすると、(距離は)ぎりぎりかな。ダートでも芝でも走れそう」と、納得の表情で振り返った。
     清水久調教師は「もともと芝でデビューさせようと思っていた馬で、今は(新馬戦の)除外も多いし、血統はダートもこなせるので、除外で延びるよりはと思ってダートから使いました。今週の追い切りも予定以上の時計が出て、具合の良さと能力の証し」と今後の選択肢が広がった様子だった。