2/9(木)に佐賀競馬場で佐賀記念JpnIIIが行われる。当地で夏と冬に組まれているダートグレード競走のうち冬は中距離が舞台。現在の佐賀競馬場は昨年開設50周年を迎え、当レースも50回の区切りとなる今回、JRA5頭のうち4頭が5歳以下とフレッシュなメンバー。対する地方馬7頭も粒ぞろいで、12頭が争う。主な出走馬は以下の通り。
■2/9(木)佐賀記念JpnIII(4歳以上・別定・佐賀ダ2000m)
カフジオクタゴン(牡4、JRA・矢作芳人厩舎)は昨年6月に2勝クラスを完勝すると、8月の3歳重賞・レパードステークスGIIIも制覇。続く白山大賞典JpnIIIが初の古馬オープンながら3着、そして前走JBCクラシックでJpnI挑戦と、着実にステップアップしている。白山大賞典JpnIIIはスタートで出遅れながらも1着ケイアイパープルとコンマ5秒差。同馬が昨年の佐賀記念JpnIIIを5馬身(1秒0)差で圧勝していたことを考えれば、ここで勝ち負けできる力は備えている。
バーデンヴァイラー(牡5、JRA・斉藤崇史厩舎)はダートでは6戦5勝(3着1回)とほぼ底を見せないままオープン勝ちを果たした。初の重賞だった昨年4月のアンタレスステークスGIIIこそ二桁着順だったが、続くマーキュリーカップJpnIIIではケイアイパープル、メイショウカズサら骨っぽいメンバーを相手に勝利。今回は3走ぶりの地方遠征で同じ2000mのJpnIIIなら期待大。なお鞍上の福永祐一騎手は3月から調教師に転身するため、地方のダートグレード競走はここがラスト騎乗となる。
デルマルーヴル(牡7、JRA・戸田博文厩舎)は兵庫ジュニアグランプリ、名古屋グランプリのJpnII・2勝に、JpnIで3度の馬券絡みと実績断然。2年以上馬券圏内から遠ざかっているが、12月の師走ステークスでは直線スピードに乗ったところで並走馬に寄られる場面があってもコンマ4秒差で4着。まだまだやれるところを示した。実績ある地方の馬場なら優勝争いを演じても不思議はない。
ラッキードリーム(牡5、兵庫・新子雅司厩舎)はJBC2歳優駿JpnIII、北海道三冠など門別で重賞を5勝し、昨夏からの兵庫でも重賞2勝。12月の園田金盃で2着ジンギ(重賞11勝、22年名古屋大賞典JpnIII・3着)に6馬身差をつけており、兵庫の中距離では敵なしとなっている。年末の東京大賞典GIは7着とはいえ、JpnI馬ショウナンナデシコとコンマ2秒差は評価できる。下原理騎手は佐賀のダートグレード競走を2戦とも制している地方で唯一のジョッキーというのも心強い。
リュウノシンゲン(牡5、佐賀・山田徹厩舎)は昨年末のグランプリレース・中島記念を断然人気で勝利している。8月のサマーチャンピオンJpnIII(1400m)でも佐賀勢として最先着に健闘しており、距離不問のタイプ。地元の大将格として見せ場以上が期待できる。
そのほか、オープン昇級後3走目ディパッセ(牡4、JRA・高柳大輔厩舎)、同2走目ジャズブルース(牡4、JRA・吉村圭司厩舎)にも注目。
なお昨年4着で、佐賀記念JpnIIIには5年連続出走となるグレイトパール(牡10、佐賀・川田孝好厩舎)の引退式が、当日最終レース後に行われる。
発走は17時20分。
(文・栗田勇人)
次回は3/5の『飛燕賞』の見どころを紹介予定です。
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