前走の共同通信杯は惜しくも4着だったタスティエーラ(ユーザー提供:ナオンタスさん)
名繁殖牝馬のクラフテイワイフを祖とする2頭が、今週末のトライアルに参戦する。弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)にはタスティエーラ(牡3、美浦・堀宣行厩舎)、チューリップ賞(3歳・GII・芝1600m)にはアンリーロード(牝3、栗東・茶木太樹厩舎)。ともに1勝馬とあって、クラシック出走には3着以内が必須条件となる。
クラフテイワイフ系は90年代後半から多くの活躍馬を輩出してきた。産駒のビッグショウリが95年のマイラーズC、同じくビッグテーストが03年の中山グランドジャンプを制覇。続く孫の代で大ブレークを果たし、カンパニーが09年の天皇賞(秋)とマイルCS、トーセンジョーダンが11年天皇賞(秋)を制した。他では孫のヒストリカルやトーセンホマレボシ、レニングラード、ひ孫のトーセンスターダムやセンテリュオが重賞ウイナーとなっている。
タスティエーラは4代母、アンリーロードは曾祖母がクラフテイワイフだ。一族の悲願はクラシックの制覇。そこに一歩近づくためには、優先出走権が獲得できる3着以内がマスト。願わくは一族で20年オールカマーのセンテリュオ以来となる重賞制覇を果たし、大舞台に駒を進めたい。