クイーンエリザベスSに出走するユニコーンライオン(撮影:小金井邦祥)
4月8日(土)にオーストラリアのランドウィック競馬場で行われるクイーンエリザベスステークス(3歳上・G1・芝2000m)。異国でのG1タイトル獲得を目指し、日本のユニコーンライオン(牡7、栗東・矢作芳人厩舎)が出走する。
ユニコーンライオンは父No Nay Never、母Muravka、母の父High Chaparralという血統のアイルランド産馬。半兄に仏G1モルニ賞を制したThe Wow Signalがいる。
2019年1月、京都競馬場で行われた3歳新馬戦でデビュー。直線で2番手からしぶとく抜け出し白星を飾ると、同年7月には函館で1勝クラス、2勝クラスと連勝し、秋には菊花賞にも出走を果たした。
その後、21年5月のストークSで3着に入り、中1週で挑んだ弥彦Sを勝利してOP入り。昇級初戦の鳴尾記念では、果敢に先手を奪って逃げ切り、GI馬ブラストワンピースらを相手に3馬身半差の圧勝。続く宝塚記念ではクロノジェネシスとレイパパレに割って入る2着と好走し、22年の福島記念で重賞2勝目を飾っている。
管理する矢作芳人調教師にとってオーストラリアはゆかりの土地。高校卒業後にホースマンを目指して修行した場所で、19年にはリスグラシューでG1コックスプレートを制した。日本調教馬初のブリーダーズC制覇や世界最高賞金額のサウジC勝利など、勢いはとどまるところを知らない「世界のYAHAGI」。今週末は中央競馬のみならず、豪州で見せるユニコーンライオンの走りにも注目だ。