「マリーンカップ・Jpn3」(12日・船橋)
“強い!”の一語だ。2番手から早めに抜け出した1番人気の
ペルアア(牝4歳、栗東・野中)が3連勝。5馬身差の圧勝で重賞初制覇を決めた。2着には中団から伸びた2番人気の
レディバグ。昨年5着の雪辱は成らなかった。3着には出負けが響いた4番人気の
ナンヨーアイボリーが入った。
2番手から問答無用の競馬。船橋の夜に、
ペルアアが上がり馬の勢いを見せつけた。
「すごく
テンションが高くて繊細なので、返し馬から丁寧に気を使いながら(スタートまで)持っていきました」と岩田望来。そんな不安も杞憂(きゆう)に終わるほど、完璧だった。逃げた
チェイスザドリーム(5着)を直線向いて早々にかわし去ると、あとは独壇場。最後は後続に5馬身の差をつけ、初の重賞タイトルをゲットした。
4歳春に本格化した外国産馬に、デビューから手綱を取る主戦は「もともと能力のある馬だし、やっとタイトルが獲れました。これからどんどん(タイトルを)獲ってもらいたいですね」と笑顔で将来性に期待を寄せた。
野中賢二師は「神経質で課題もたくさんある中で勝ち切ってくれたのは立派。まだ筋肉量が足りないし、これから経験を積ませたい」と気持ちを引き締める。牝馬路線に現れた新星。今後は牝馬限定重賞で一歩ずつ
ステップアップを図る予定だ。