【東西ドキュメント・美浦＝18日】「おめでとう！良かったな」。16日の福島12Rで、デビュー2年目にして初勝利を挙げた土田真翔(まなと、19＝尾形)に、トレセン内のあちこちから祝福の声がかかった。昨年3月にデビュー。通算111戦目にして、うれしい地元での初Vだった。自厩舎のサノノヒーローに騎乗。逃げる1番人気のダレモトメラレナイを直後でマークし、ゴール前で差し切った。「スタートして理想の位置が取れましたが、追いつけるか冷や冷やしていました。ずっと乗せてもらっていた馬で、結果を出せて良かったです」と笑顔を浮かべた。

　両親も競馬場に駆けつけていた。「福島開催の時は毎回、見に来てくれていますが、タイミングが良かったです」。同期は今村や角田河。今年のデビュー組にも初勝利は先を越されたが「やっと1勝できたので、その流れに乗れるよう、一走一走しっかり乗っていきたい。多くの勝ち星を挙げられるよう頑張ります」と土田。今週も福島で騎乗予定。50代の鈴木智は「ホッとしただろうな」と両親の気持ちをおもんぱかった。