【地方競馬】短距離界の“じゃじゃ馬”フジコチャンが重賞初V!陣営の工夫も実り気性難を克服

2023年06月27日 21:50

 優駿スプリントを制したフジコチャン(撮影・持木克友)

 「優駿スプリント・S2」(27日、大井)

 3番人気のフジコチャン(牝3歳、大井・荒井勝)が好位から直線抜け出し重賞初制覇。「習志野きらっとスプリント・S1」(7月25日・船橋)の優先出走権をゲットした。2着に10番人気のポーチュラカが入り、上位2頭には「アフター5スター賞・S3」(9月7日・大井)の優先出走権が与えられた。3着は5番人気のメンコイボクチャン。1番人気のシロイトイキは見せ場なく8着に敗れた。

 この一戦に懸けた陣営の願いが見事、天に通じた。気性の難しさでは天下一品のフジコチャンが、ついに重賞ウイナーの仲間入りだ。

 森泰斗の冷静な読みもズバリだった。「初日から前残りばかりだったので、前に付けたいと思っていた。理想的だった」と、してやったり。好スタートから3番手をキープ。速い流れにも動じることなく、直線先に抜け出したポーチュラカの外から襲いかかると、ラスト100メートルでかわして1馬身の差をつけた。

 とにかく気性の荒さがネック。3番人気の桜花賞ではイレ込みが激しく、レース前に力を消耗した。陣営もそのあたりを考慮し、今回はパドックで最後尾を歩かせ、待機所では集団に入らず、1頭だけ別のところで集合合図を待った。その工夫も実った。「きょうは落ち着いていたし、力通り走れたと思う。速い流れを付いていって最後は疲れたと思うけど、頑張って走り切ってくれたね」と鞍上は相棒をねぎらった。

 荒山勝徳師も「きょうは落ち着いてたね」と満足そう。今後も気性面との戦いは続くが、ダート短距離界の“じゃじゃ馬”が課題をクリアしていく。

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