【ノースクイーンC予想】ヒダカソウCでの走りをどう評価するかが鍵

2023年07月05日 18:00

ノースクイーンCで連覇の期待がかかるネーロルチェンテ(撮影:田中哲実)

 ブリーダーズゴールドCの前哨戦に位置づけられるこのノースクイーンCだが、強力なJRA勢が参戦するその舞台を見据えてというより、地元勢はここに全力投球というケースが多い。よって激しい攻防が見込まれるが、例年通り、予想のベースは、ヒダカソウCでの各馬をどう評価するかである。

 まず1着だったネーロルチェンテだが、前2年ともヒダカソウC→ノースクイーンCで着順を上げているように、本来は今回でこそ狙いたい馬である。苦手意識のあった内回りマイルを克服し、ヒダカソウCを勝って臨む今年は例年とは違うが、得意舞台のここであえて評価を下げる必要はない。連覇の期待が懸かる。

 ネーロルチェンテがラチ沿いをロスなく進出してきたのに対し、4着だったサルトアンヘルは外を回らざるを得ない形だった。また、この馬も本質的に忙しい内回りは向かないタイプである。自己条件を使った前走の負けはハイペースに巻き込まれたものと考えれば、本来のじっくりタメるレースで巻き返す余地は十分にある。3歳馬の伸びしろも加味すると、逆転候補の筆頭と言えるだろう。

 2着だったクーファアチャラ、5着だったスティールルージュは実績こそ上位なのだが、2頭ともスピードで押すタイプで、距離延長かつ他に先行馬も複数いる今回は、自分のリズムを守れるかどうか微妙なところ。少し評価を下げた。

 上記ヒダカソウC組に、別路線組をどう組み込むかが今年の難しいところだ。なかでも、船橋から参戦してくるレディオスターは不気味な存在である。門別でデビューした2歳時には、スピーディキックと僅差の勝負をするなど、素質の高さを示していた。1800mも守備範囲であり、凱旋Vというケースも考えておきたい。地元の新勢力では、前走で牡馬相手にAクラス戦を勝ったレスペディーザが魅力的だ。JRAでの内容から揉まれ強い印象はないだけに、今回は多頭数が鍵だが、勢力図を塗り替える可能性を秘めた一頭だろう。

(文:競馬ブック・板垣祐介)

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