【エルムS】斎藤新騎手が誠調教師との親子コンビで2週連続の重賞制覇へ「すごくいい」ワールドタキオン好仕上がり

2023年08月04日 06:00

斎藤が騎乗し、好感触を得たワールドタキオン(カメラ・高橋 由二)

◆エルムS追い切り(8月3日、札幌競馬場)

 6日に行われる2重賞の出走馬が確定した。第28回エルムS・G3(札幌)の追い切りは3日、札幌競馬場で行われ、5連勝で重賞初制覇を狙うワールドタキオンが好仕上がり。斎藤新騎手(22)=栗東・安田隆厩舎=は管理する斎藤誠調教師との親子コンビで2週連続の重賞制覇に挑む。

 重賞初挑戦でも勢いは侮れない。3走前に中央再転入して、地方の園田時代から4連勝のワールドタキオンは、札幌・ダートコースを単走で小気味よく伸び伸びと駆け抜けた。5ハロン72秒4―12秒7をマークして、手綱を執った斎藤は「ずっと在厩で調整しているので、そんなに時計はいらない。感触はすごくいい。高い状態でキープできている」と、仕上がりの良さに自然と声を弾ませた。

 3歳時の21年4月に中山の未勝利戦でデビュー(10着)して、その後は骨折により地方へ転厩していたが、今年に入っていよいよ素質が開花した。中央復帰後は1勝クラスから完勝の内容で一気に3連勝。全3戦でコンビを組んできた鞍上は「上のクラスでも通用すると思っていたが、ここまでポンポンいくとは。現状、このメンバーでどこまでやれるか楽しみ」と、期待以上のパフォーマンスに舌を巻くほどだ。

 自身は先週のクイーンSをドゥーラで勝っており、2週連続重賞制覇がかかっている。父である斎藤誠調教師には昨年のフルデプスリーダーに続く連覇がかかっており、初の“親子鷹重賞V”も夢ではない。「そこまで特別に意識はしていないが、重賞でチャンスのある馬に乗せていただけるし、お世話になっているので一緒に勝ちたい」と、言葉に力がこもった。いくつもの夢と願いが詰まった人馬は、歓喜の時を待ちわびている。(坂本 達洋)

 ◆主な親子でのJRA重賞V 父である調教師の管理馬で、その子供のジョッキーがJRA重賞を制覇した主な例は、武邦彦調教師と武豊騎手のコンビが90年のスプリンターズS(バンブーメモリー)など8度。同じく武邦彦調教師と武幸四郎騎手(現調教師)では3度ある。現役では藤岡健一調教師が、息子の藤岡佑介騎手と8度、藤岡康太騎手と1度。菊沢隆徳調教師と息子の菊沢一樹騎手は、19年の七夕賞(ミッキースワロー)を制している。

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