今年4月の大阪杯を制したジャックドール(ユーザー提供:TKさん)
8月20日に札幌競馬場で行われる札幌記念(3歳上・GII・芝2000m)。GI馬3頭含む重賞馬13頭が揃い、激戦が予想される。このレースでは今年GI初制覇を果たしたジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)が武豊騎手とのコンビで連覇を狙う。
ジャックドールは父モーリス、母ラヴァリーノ、母の父Unbridled's Songという血統。父はGI・6勝を飾り、15年1月から翌年6月までに破竹の7連勝を記録した名馬だ。産駒には21年スプリンターズSを制したピクシーナイト、22年エリザベス女王杯のジェラルディーナなど、3年連続でGI馬を輩出している。
ジャックドールは2020年12月の2歳新馬戦でデビューし、翌年4月の未勝利戦を勝利。その後9月の1勝クラスを皮切りに5連勝し、金鯱賞(GII)で初の重賞制覇を達成した。以降はGIにチャレンジし、国内では掲示板を確保する安定した走りを見せた。そして、武豊騎手とのコンビで今年の大阪杯を制し、見事にGIホースの仲間入りを決めた。
前走の安田記念(GI)ではマイル初挑戦ながらも5着に健闘した。レースは正攻法で2番手から運び、4コーナーでウインカーネリアンをかわして先頭。直線では最後の100mまで粘り、マイルでも力を発揮できる可能性を充分に示した。
今年の札幌記念は連覇がかかった一戦。さらに、同期のダービー馬と再び対戦する。タイトルホルダーやエフフォーリア、ソダシらを擁する世代の“ニューヒーロー”は名手を背に記録を樹立できるか。ジャックドールに注目である。