競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
次週は東スポ杯2歳S(18日・東京、芝1800m)が行われる。21年の勝ち馬
イクイノックスの活躍は記憶に新しいが、ほかにも17年
ワグネリアン、19年
コントレイルなどが勝っており、今年もクラシックへ向けて目が離せない。
ここでは有力馬3頭の1週前の様子をお伝えしたい。9月の阪神新馬戦(芝2000m)を勝った
ショウナンラプンタ(牡、高野)は鮫島駿Jで予定。師は「まだスタートや口向きに課題がありますが、初戦は能力を感じる内容。中間はその点を改善できるように調整を進めてきました。走りから左回りの東京は合いそうですし、上手に伸び伸びと走れれば」と、舞台変わりで進化した走りに期待を寄せた。
8月の新潟新馬戦(芝1800m)を快勝した
サーマルソアリングの異父弟
ファーヴェント(牡、藤原)は、前走後は放牧に出して成長を促し、ここを目標にじっくり乗り込んできた。1週前の9日は栗東坂路で西塚(レースはムーア)を背に、4F53秒6-12秒4を馬なりでマーク。出来はさらに上向いている印象だ。田代助手は「反応がいい。スッと動くし、初戦も抜け出す時の脚が速かった。ケイコの動きも良く、重賞でも楽しみ」と、大きな期待を寄せている。
9月の阪神新馬戦(芝1800m)1着以来となる
サークルオブジョイ(牡、池添)は引き続き北村友Jで予定。1週前の8日は主戦を背に栗東CWで僚馬2頭と3頭併せ。直線は内の
マーシャルテイル(2歳未勝利)、外の
ピストンボーイ(2歳未勝利)の間に入り、前者には約2馬身、後者には約1馬身の先着。切れのある動きで6F82秒0-37秒8-11秒7をマークした。師は「ジョッキーに乗ってもらって折り合いの確認をしましたが、問題なかったです。一線級が相手になると、もう一段階上の切れ味が必要になりますが、このひと追いでさらに良くなりそう。スパッとした脚を使えれば」と前を向いた。
注目新馬は友道厩舎の2頭。19日の京都芝1600mをムーアJで予定している
シヴァース(牡、父
モーリス、母ヴィブロス)は、元
メジャーリーガー・佐々木主浩氏の所有馬で厩舎ゆかりの良血馬。師は「軽い走りをするところが母によく似ている。距離はマイルくらいが合いそうで、初戦から楽しみ」と好発進を期待する。
アドマイヤテラ(牡、父
レイデオロ、母アドマイヤミヤビ)は同日の京都芝2000mをムーアJで予定。厩舎の先輩である母はデイリー杯クイーンCを制し、同年のオークスで3着に入った実績馬。師は「大型馬(推定体重500キロ)で長くいい脚を使うタイプ。持久力があり、距離はあった方がいい」と長丁場での活躍を描いていた。(馬サブロー栗東支局・塩手)