アーバンシック(左)とレガレイラ(右)はいとこ同士(左撮影:山中博喜、右撮影:下野雄規)
東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。目前に迫る競馬の祭典で、今年生まれる可能性がある“史上初”の記録とは。本稿では「いとこワンツーの可能性」について深堀りする。
今年、有力馬として目されている
レガレイラ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)、
アーバンシック(牡3、美浦・武井亮厩舎)は、共に祖母が
ランズエッジでいとこ同士にあたる。3代母が
ウインドインハーヘア、5代母が
ハイクレア(
Highclere)なので、ディープインパクトやブラックタイド、
レイデオロやウインクリューガーなどと同じ一族。また、父が共に
スワーヴリチャードで、母が全姉妹なので、血統構成は全く同じだ。
これまでも、84年のスズマッハとスズパレード(祖母が同じ
スズキール)、12年の
ヒストリカルと
トーセンホマレボシ(祖母が同じ
クラフテイワイフ)など、いとこ同士の出走例はあるものの、ワンツー決着は無い。達成すれば史上初の快挙となる。
2頭は血統背景だけでなく、実績も申し分ない。
レガレイラは前走の皐月賞こそ6着に敗れたものの、昨年暮れのホープフルSを制したGIウイナー。
アーバンシックも京成杯2着、皐月賞4着と健闘を見せている。近親2頭で上位独占するシーンがあっても驚けない。