待望の2勝目を目指すテンペスト(今年2月撮影、ユーザー提供:チアシーさん)
名牝
シーザリオの最後の仔となる
テンペスト(牝4、美浦・国枝栄厩舎)が、日曜福島9Rの織姫賞(3歳上・1勝クラス・芝1800m)で2勝目を狙う。
テンペストは父
ロードカナロア、母シーザリオ、母の父スペシャルウィークの血統。母は05年にオークスとアメリカンオークスを制した名牝。きょうだいも優秀で、半兄の
エピファネイアは13年の菊花賞と14年の
ジャパンC、同じく
リオンディーズは15年の朝日杯FS、そして全兄の
サートゥルナーリアは18年のホープフルSと19年の皐月賞を制している。さらに半兄の
グローブシアターと
ルペルカーリア、半姉の
ファーストフォリオもオープン馬だ。
ここまで6戦1勝。4戦目となった昨年8月の未勝利(新潟芝1600m)で待望の初勝利。終始左にモタれる面を見せて、決して褒められたレースぶりではなかったが、勝ったことに価値がある一戦だった。しかし。昇級後は7着、3着と人気以下の着順続き。前走は勝ち馬と僅かに0秒1差なので悪い内容ではなかったが、血統的に期待が大きいので物足りなさが残る。
今回は小回りの福島替わりがカギとなるが、牝馬同士なら力は上位。初勝利のパートナーである戸崎圭太騎手を鞍上に迎え、何としても結果が欲しい一戦となる。