【POG】函館2歳S6着のリリーフィールドはエーデルワイス賞を視野(栗東発)

2024年07月20日 11:37

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 世代最初のJRA重賞・函館2歳Sはサトノカルナバル(牡、堀)が好位追走から直線で逃げた2着馬をかわしてV。鞍上の佐々木Jとともに重賞初制覇を決めた。東京芝千四の新馬戦を勝っての参戦だったが、小回り千二にもスムーズに対応して、大物感を感じさせる勝ちっぷり。今後が非常に楽しみな一頭だ。

 武豊Jで挑んだリリーフィールド(牝、小崎)は後方から脚を伸ばして6着。師は「先につながるレースをしてくれた」とダート千の新馬戦を逃げ切った初戦とは一変した内容に手応えをつかんだ様子。次走は未定だが、「芝、ダートどちらの可能性もあるし、エーデルワイス賞(10月31日・門別、ダート1200m)も選択肢に入っている」と展望した。

 3番人気のエメラヴィ(牝、松永幹)は10着。レースを振り返って、師は「初戦も外へモタれ加減でしたが、今回は外めの枠だったこともあり、モタれる面がよりきつかったです」と敗因を挙げた。レース後にソエを気にしていたこともあり、放牧に出して立て直しを図る。 

 13日の函館未勝利戦は2戦目で距離を延ばして臨んだイガッチ(牡、笹田)が好位追走から4角で早めに先頭に立って、そのまま押し切った。レースを振り返って、師は「距離適性の高さを見せてくれた。もともと距離を延ばしたいと思っていたからね」とイメージ通りの会心の勝利に笑みを浮かべた。今後については「レース後に少しソエを気にしていた。その症状次第だが、問題がなければ札幌2歳S(8月31日・札幌、芝1800m)を目指したい」と話してくれた。

 同日の小倉新馬戦(芝1800m)はサートゥルナーリア産駒のマジカルフェアリー(牝、寺島)が、中団追走から直線でメンバー最速の上がり3F34秒6の末脚で差し切りV。師は「レース前半はまだレースを分かっていない感じでしたが、エンジンが掛かってからは最後までしっかり伸びて、差し切ってくれました」と上々のレースぶりを評価した。レース後は放牧へ。次走は新潟2歳S(8月25日・新潟、芝1600m)を予定している。「この舞台なら急がせずにゆったり運べると思うので、レースをしやすいと思います。あとは重賞の舞台でどこまでやれるか」と見通しを語った。

 個人的に期待をしていた僚馬で14日の小倉新馬戦(芝2000m)に出走したメリトーリアス(牡)は7頭立ての7着。「向正面で勝ち馬に寄られる不利があり、そこでやめてしまった感じです。幸いダメージはなく、レース後も状態は良さそう。和田竜Jで27日の新潟未勝利戦(芝1800m)を予定しています」とのこと。

 14日の函館未勝利戦(芝1200m)はドゥアムール(牝、中竹)が早め先頭からそのまま押し切ってV。エントシャイデンビアンフェの半妹に当たる厩舎ゆかりの良血馬がデビュー3戦目で勝ち上がった。レース後は放牧へ。次走は未定だが、師は「まだ粗削り。内へモタれていたし、スタートもひと息。課題は多いけど、その分、伸びしろも大きいと思う」と今後の成長に期待した。

 7日の小倉新馬戦(芝1200m)を勝って先週の当欄で取り上げたスリールミニョン(牝、高橋康)は、新潟2歳Sを視野に調整を進めていくもようだ。(馬サブロー栗東支局・塩手)

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