函館芝で鋭い伸びを見せたプログノーシス(撮影・園田高夫)
「札幌記念・G2」(18日、札幌)
連覇を狙う
プログノーシスは14日、函館芝で最終追い。雨で水を含んだ馬場も問題にせず、ラスト1F11秒8と鋭く伸びた。
函館芝の直線半ば。残り1Fから
プログノーシスの重心が一気に沈む。トモの入りもしなやかに深くなってス
トライドも広がり、滑らかに加速した。
向正面から3角まで、重心の高いフォームだった。引っ掛かるでもなく、ゆったり。鞍上の清山助手が手綱をしっかり押さえていた。「腕がちぎれるかと思いました。もう仕上がっているので確認程度ですが、直線は馬が進む分だけ行かせてああなりました。状態は良好ですよ」。しまい重点で3F43秒7-11秒8。あり余る手応えに、好仕上がりを確信した様子だ。
春に金鯱賞を勝ち、香港クイーンエリザベス2世Cで2着という流れは昨年と同じ。昨年もレースの週は函館で追われたが、連覇を狙う今年は夏の調整過程に一段と余裕があるという。「昨年は入厩してから攻めていくという段階だったので函館の最終追いも併せ馬だったのですが、今回は確認程度。能力の天井がどこにあるのか全く見えませんし、この馬には驚かされっぱなしです」と同助手。6歳になってなお、日々成長を続けている。
馬体は適度に張りがあってつややかだ。「(先週まで乗り込んでいた)栗東の暑さも彼なりに耐えてきましたし、いつも通りの自信を持って行けます」と胸を張る。連覇へ向け、視界は良好だ。