競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
1日のシンガポールTC賞は
カワキタマナレア(牝、杉山佳)が後方追走からメンバー最速の上がり3F35秒1の末脚で追い込みVを決めた。先日に半兄
カワキタレブリーが引退したばかりで、師は「
コスタボニータ、
トウセツとともに厩舎を支えてくれた一頭でした。兄が引退した直後に妹が勝ってオープン入りを決めたのも巡り合わせかなと思います」と感慨深げだった。
レース内容については「メンバーや頭数など恵まれた面はありましたが、馬体が増えて良くなっていましたし、いい走りを見せてくれました」とコメント。今後については「いったん放牧に出して、ファンタジーS(11月2日・京都、芝1400m)を目標にしていきます。育成場の皆さまのサポートのおかげで、いつもいい状態で送り出してくれますし、本当に感謝をしています。馬体がもうひと回り、ふた回り成長をしてくれればいいですね。次走が試金石ですが、兄の代わりに厩舎を支えてくれる一頭になってくれればと思っています」と、さらなる期待を話してくれた。
次週の3日間開催でデビューする注目馬を3頭取り上げたい。14日の中京新馬戦(芝1400m)を予定している
ナムラクララ(牝、長谷川、父
アドマイヤマーズ、母サンクイーン2)は
ナムラクレアの半妹。姉の主戦でもある浜中Jが騎乗する。師は「まだ幼いところがありますし、
バランスの面でも成長の余地を残していますが、いい馬です。父が変わって、距離はこなせそうです」と新馬勝ちを意識する。
16日の中京新馬戦(ダート1400m)を池添Jで予定している
ドンパッショーネ(牡、斉藤崇、父クオリティロード、母ストーミーエンブレイス)は、23年の1歳セレクトセールで6400万円(税抜き)で落札された一頭。1日に栗東坂路で4F52秒2-12秒7。4日に同4F54秒7-12秒0をマークしている。師は「ここにきてだいぶ動けるようになってきました。いかにもダートの短距離っぽい馬で、初戦から楽しみです」と手応えを口にした。
16日の中京新馬戦(牝馬限定、芝1600m)を予定している
デュアルロール(牝、笹田、父
モズアスコット、母ヘイローフジ)は、半姉
シャイニングフジの主戦でもある富田Jが騎乗する。師は「素直でここまで順調に乗り込めている。姉とはタイプが違って気難しい面がなく真面目。新馬向きだと思う」と感触は上々だ。(馬サブロー栗東支局・塩手)