無傷8連勝を狙うオーサムリザルト(撮影:高橋正和)
船橋競馬場で2月11日(火)に行われるクイーン賞(4歳上牝・JpnIII・ダ1800m)。1955年に創設された伝統の一戦で、昨年から2月開催にシフトした。上半期のダート女王決定戦・エンプレス杯への前哨戦となっており、勝利した地方所属馬に同レースの優先出走権が付与される。
ライオットガールの出走取消により、今年は7頭立てになったが、まさに少数精鋭と言っていい。中央馬3頭、地方馬3頭は重賞ウイナー。残るドライゼはタイトルこそ無いものの、前々走のブリーダーズGCで3着に好走している。好メンバーで争われる熱戦から目が離せない。発走予定日時は11日(火)の20時5分。主な出走馬は以下の通り。
■オーサムリザルト(牝5、栗東・池江泰寿厩舎)
馬名意味は「素晴らしい結果」。その名にふさわしく、無傷7連勝を飾っている。牝馬とは思えぬ体付きとパワフルな走り。前走のブリーダーズGCでも2kg重い斤量を背負いながら、5馬身差の圧勝を見せた。今のところ国内に敵なし。昨秋にはBCディスタフ参戦のため海を渡ったが、レース当日に無念の出走取消。まずは始動戦を快勝し、再び世界や大舞台を目指したい。
■フェブランシェ(牝5、大井・藤田輝信厩舎)
半姉に19年紫苑Sを勝ったパッシングスルー、23年中山牝馬Sを制したスルーセブンシーズがいる。また、半兄シェダルは22年摂津盃の覇者という良血馬。JRAでは3勝を挙げ、昨年暮れから大井競馬に本拠地を移す。転入初戦の東京シンデレラマイルは、2番手から手応え楽に5馬身差の圧勝だった。重賞初制覇の勢いそのままに、古巣の強敵撃破なるか。
■アンモシエラ(牝4、栗東・松永幹夫厩舎)
2歳時に砂で2勝を挙げ、年明け初戦のブルーバードCで初タイトル。その後はダート三冠路線に向かい、京浜盃と羽田盃で2着、東京ダービーで3着と牡馬相手に食い下がった。秋初戦のマリーンCは4着に敗れたが、JBCレディスCは鞍上の好騎乗もあって4馬身差の圧勝。船橋コースはこれで3回目と不安なし。オーサムリザルトとの初対決を制し、真の女王になってみせる。
■キャリックアリード(牝6、大井・藤田輝信厩舎)
デビューから翌年夏までに6戦4勝、3着2回。暮れの神奈川記念で重賞初挑戦を迎え、3/4馬身差の2着と見せ場を作った。そのまま大井競馬に移り、以降はダートグレード競走を中心に出走。昨年のスパーキングレディーCで2着など活躍し、NARグランプリ4歳以上最優秀牝馬に選出された。シルクレーシング所属の牝馬なのでクラブ規定により間もなく引退期限。キャリアの最後にビッグタイトルをつかむか。
そのほかにも、前走のロジータ記念で2着に入ったポルラノーチェ(牝4、北海道・田中淳司厩舎)、JBCレディスCで地方馬最先着のドライゼ(牝6、大井・真島大輔厩舎)、マリーンCでアンモシエラに先着したテンカジョウ(牝4、栗東・岡田稲男厩舎)が出走を予定している。