【25年の新種牡馬たち】GI馬の全弟サトノジェネシス “未完の大器”は父として飛躍するか

2025年03月03日 11:30

サトノジェネシス(撮影:下野雄規)

 4月末からホッカイドウ競馬で、6月には中央競馬でも新馬戦がスタートする。昨年はサートゥルナーリア産駒が27勝、ナダル産駒がダートで次々に白星を挙げて話題を集めた。新種牡馬の活躍は2歳戦線での見どころのひとつだが、今年デビューを迎える注目の産駒といえば。サトノジェネシスは現役時代に4戦3勝で重賞タイトルは無いが、その血統背景から父としての活躍が期待される。

 サトノジェネシスは父ディープインパクト、母マルペンサ、母の父Orpenの血統。全兄サトノダイヤモンドは16年に菊花賞、有馬記念を制した。同年に死亡した母にとって最後の仔となる。18年10月にデビューを迎え、同年11月に初白星をマークすると、続く年明け2月のゆりかもめ賞で連勝。その後は2年3カ月の長期休養に入ったが、復帰戦となった21年5月の条件戦で3勝目を手にした。良血の素質にたがわぬ走りを見せ、その後の飛躍も期待されたが、同レースがラストランになった。

 引退後は血統背景が評価され種牡馬入り。全兄サトノダイヤモンドの種付け料が300万円だった当時、サトノジェネシスは30万円に設定されたこともあり、初年度は42頭の繁殖牝馬を集めた。うち23頭が血統登録されている。全兄弟で種牡馬入りといえば、サドラーズウェルズとフェアリーキング、日本ではディープインパクト・ブラックタイド・オンファイアなどが有名。最近でもレッドベルオーブ、レッドベルジュールなどの例がある。

 現役時の成績では兄におよばなかったが、種牡馬としては追いつき、追い越すことができるか。キタサンブラックを出したブラックタイドのように、新たなステージで活躍を見せてほしい。

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