「阪神牝馬S・G2」(12日、阪神)
愛知杯11着からの巻き返しに燃える
イフェイオンが怪気炎を上げている。前走は前半3F32秒7の超ハイペースを4番手追走。ラストの失速も致し方なしだ。杉山佳師は「使った方が良くなる馬で、落ち着きが出ています」と叩いた効果を実感している。
今回、手綱を託すのは北村友。レース、調教ともに騎乗経験がなく、全くのテン乗りだが、指揮官は相性の良さを予想している。「リズム重視で乗ってくれますからね。行く馬もいませんし、枠によっては逃げるのもいいかもしれませんね」と、積極策を示唆した。
先週の
チャーチルダウンズCでは、同厩舎で管理されている全弟の
ミニトランザットが3着。NHKマイルC(5月11日・東京)への優先出走権を勝ち取っており、血の勢いも追い風にしたいところだ。「先週、西村(淳)君が横で見ていて『似ていますね』って。走ることに前向きな血統です」。今週は姉が結果を出し、マイルG1へと駒を進めるか。