◆第27回中山グランドジャンプ・JG1(4月19日、中山競馬場・障害4260メートル、良)
春のジャンプ王決定戦に12頭が出走し、5番人気の
エコロデュエル(牡6歳、美浦・岩戸孝樹厩舎、父
キタサンブラック)が、後続に8馬身差をつける圧勝でJG1初勝利を挙げた。デビュー19年目の草野太郎騎手は10度目のJG1騎乗で初勝利。開業24年目の岩戸調教師もJG1初勝利となった。勝ちタイムの4分50秒5は2011年
マイネルネオスがマークした4分51秒6を上回るコースレコードとなった
同馬は23年の京都ジャンプSで重賞初勝利。昨春の中山グランドジャンプで4着になり、中山大障害では2着。今年は阪神スプリングJ(4着)でひと叩きし、4度目のJG1挑戦で待望の初
ビッグタイトルとなった。
2着は6番人気の
ネビーイーム(小坂忠士騎手)、3着は4番人気の
インプレス(小牧加矢太騎手)が入った。道中は
エコロデュエルと先頭で競り合っていた2番人気の
ジューンベロシティは4着だった。
森一馬騎手(
ジューンベロシティ=4着)「勝ちに行く競馬で張っていったぶん、最後は苦しくなった。頑張ってくれたが、ただ悔しいです」
高田潤騎手(
スマイルスルー=6着)「スクーリングの効果でパドック、返し馬、ゲート裏と落ち着いていた。馬のリズムを重視して、位置はこだわらずに行こうと思ったが、ペースが流れて若干気持ちが入りすぎていた。大障害コースが初めてで、経験馬とはそのあたりで差がありました」
上野翔騎手(
アランデル=7着)「初物づくしの中で小倉の経験を生かしつつ、飛越はノーミスで頑張ってくれた。これをいい経験にして、上を目指せる馬だと思う」
伴啓太騎手(
ピーターサイト=8着)「相手が強かったし、タフなコースで最後は馬が疲れてしまった。これからキャリアを重ねていけば」
中村将之騎手(
プラチナドリーム=9着)「競馬で初めて乗ったけど、飛越は安定していた。能力的にはもう少し走れそうだけど、気難しいところがある。これから力をつければ」
五十嵐雄祐騎手(
ザレストノーウェア=10着)「スタートからついて行けなかったし、この馬には速くて、しんどかった。飛越は問題なかった」
黒岩悠騎手(
テイエムタツマキ=11着)「メンバーが強かったし、この馬自身も飛越で何度かミスするところがあった。その中で馬は頑張ってくれたけど、距離も長かった」