自慢のスピードで12連勝を決めたカーインライジング(C)The Hong Kong Jockey Club
「チェアマンズスプリントプライズ・香港G1」(27日、シャティン)
23年ダービー馬
タスティエーラがクイーンエリザベス2世Cを制し、海外G1初勝利を飾った。父の
サトノクラウンも16年香港ヴァーズを勝っており、父子による香港G1制覇も達成した。2着には3年連続で
プログノーシスが入り、“日本馬ワンツー”となった。
リバティアイランドは故障発生で競走中止。チェアマンズスプリントプライズは
サトノレーヴが2着。勝った香港馬カーインライジングは12連勝。チャンピオンズマイルは
ガイアフォースが日本馬唯一の出走だったが、9着に敗れた。
絶対王者の壁はやはり高かった。高松宮記念VからG1連勝を狙った
サトノレーヴは、中団追走から直線でしぶとく脚を伸ばすも2着。昨年末の香港スプリント(3着)のリベンジに臨んだが、怪物カーインライジングの連勝街道を止められなかった。
道中は中団でカーインライジングの真後ろをぴったりマーク。4角もスムーズに回り、直線勝負に懸けた。だが、絶対王者の圧巻の加速力に付いていけない。ラストは流した怪物に2馬身1/4差をつけられる完敗だった。
それでも
ヘリオスエクスプレスの強襲は鼻差しのぎ、日本最強ス
プリンターの意地は見せた。モレイラは「素晴らしい走りでした。世界最高のス
プリンターと激突してしまいましたが、2着はキープできました。彼のパフォーマンスにはこれ以上なく満足しています」と相棒をたたえた。