4月27日に香港のシャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世Cのレース中に故障が発生し、予後不良となった
リバティアイランドを追悼して、献花台と記帳台が全国の競馬場に、記帳台が全てのウインズ・エクセルに3日から設置された。
同馬は22年阪神JFを制し、23年に牝馬3冠を達成。22年度のJRA最優秀2歳牝馬、23年度の同最優秀3歳牝馬のタイトルを獲得するなど、輝かしい実績を残した。東京競馬場で献花に訪れた61歳の公務員の男性は「印象に残っているのは桜花賞です。2歳の時からクラシックを勝つと思っていて、距離の短い桜花賞がどうかと思っていたけど、終わってみたら強かった。これで3冠馬になると確信しました。“ありがとう。めっちゃ強かったよ”と声を掛けたいです」と思い出を語った。36歳の会社員の女性は「オークスが強かったです。インパクトがありました。馬券は外れましたが、強く印象に残っています。残念です」と、早過ぎる別れを惜しんでいた。
3冠最後の秋華賞を制した京都競馬場では、開門から多くの競馬ファンが途切れることなく足を運び、手を合わせて名牝の冥福を祈った。滋賀県守山市から訪れた秋山孝文さんは「3冠を達成した立派な馬でしたね、お母さんになれなかったのだけが残念ですが、上(天国)で幸せに過ごしてほしい」と穏やかに言葉を紡いだ。女性ファンの姿も多く、グループで訪れていた草野彩佳さんは「本当に元気をもらいました。川田ジョッキーとのやりとりも好きで、ジョッキーカメラも印象的でした」と語れば、松下玲奈さんも「初めてすごく好きになった馬。強さだけでなく、愛くるしさもあって大好きでした」と涙ぐみながら思いを語った。
献花台、記帳台の設置期間は25日までとなっている。