坂井を背に好ムードを漂わせたマスカレードボール(左)=撮影・園田高夫
「日本ダービー・G1」(6月1日、東京)
皐月賞3着から頂点を狙う
マスカレードボールは、共同通信杯でVに導き、今回コンビ再結成となる坂井が栗東から駆け付け感触を確かめた。
課題としてきた馬場入りは、この日は実にスムーズ。スタンド前から美浦Wへ入り、向正面へと流していく。先行した
レッドベルダンス(3歳1勝クラス)のゆったりとしたリードにも、折り合い良く進んだ。直線に向いて内から
ジオセントリック(4歳2勝クラス)が来ると、3頭の真ん中でファイト開始。ラスト1Fは強めに促され、6F84秒5-37秒4-11秒3で
ジオセントリックと併入、
レッドベルダンスには首差先着した。
調教騎乗は共同通信杯の1週前追い以来となる坂井は「変わらずに来ているのが確認できて良かった。元からいい馬なので。あとは当日の
テンション次第ですかね」と好感触を抱く。手塚久師も「もう少し(速い時計で)やっても良かったかとは思ったけど、時計じゃなくて雰囲気だから。騎手も前回より、体に芯があると言っていたし」と納得顔で話した。
前走の皐月賞は所属厩舎の
ジュタに騎乗していた坂井だが、後方から3着まで追い上げた
マスカレードボールのレースぶりに「ダービーが楽しみになる走り」を感じたという。重賞Vを含む2戦負けなしの東京に舞台が変わるのは大きなプラス材料。世代の頂点奪取へ待ったなしだ。