「若潮スプリント・S3」(4日、船橋)
久々も58キロも何のその。断然人気の
ベアバッキューンが好位から直線で抜け出し、無傷の5連勝を達成。重賞3連勝で「第15回優駿スプリント・S2」(7月17日・大井)、「第15回習志野きらっとスプリント・S2」(7月30日・船橋)への優先出走権もゲットした。2着には4角で先頭に立った3番人気の
ハセノブライアン、3着には7番人気の
カンノンミカヅキが追い込んだ。
恐れ入りました。終わってみれば
ベアバッキューンの強さが際立っていた。単勝1・7倍の断然人気。膝の骨折で8カ月ぶりの実戦。初めて背負う58キロで初コース。全く関係なかった。
二の脚をつけてスーッと前へ。先行する2頭の外へ馬体を合わせて行くと、行きたがる面を見せながらも鞍上がガッチリ抑えて4角へ。直線は早めに抜け出した
ハセノブライアンの外へ出し、懸命に右ステッキで鼓舞。ラスト100メートル過ぎでこれをねじ伏せると、最後は3馬身の差をつけた。
雨上がりの重馬場とはいえ、レースレコードに0秒4迫る優秀なVタイムに、「久々、58キロもどうかと思ってたけど、何の問題もなく、素晴らしい走りでしたね。馬に感謝です。こういう競馬が初めてだったけど、いい反応をしてくれました」と主戦の町田直。久々にパートナーとつかんだ勝利の味をかみしめた。
鈴木義師は安堵の表情で「(レース中は)ドキドキでしたが、ホッとしました。(東京)ダービーじゃなく、ここを選択して良かった。苦しいところも見せていたけど、ポテンシャルですね。馬に感謝です」と鞍上同様、愛馬に頭を下げた。
次は黒潮盃・S3(8月13日・大井)へ、そして南部杯・Jpn1(10月13日・盛岡)挑戦のローテが決まっている。「楽しみが広がりました」。無傷の5連勝。南関東の新たな星が連勝街道を突き進む。