宝塚記念2025に出走予定のレガレイラ(撮影:下野雄規)
48年ぶりの偉業なるか。レガレイラ(牝4、美浦・木村哲也厩舎)が宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)で有馬記念からの直行ローテ連勝を狙う。
前年の有馬記念覇者が宝塚記念に出走することは当然珍しくない。しかしながら、有馬記念から直行での参戦となると話は変わってくる。該当馬はこれまでに3頭。77年にはトウショウボーイがテンポイントとの激闘を制し、秋春グランプリ制覇を達成している。しかし、その後は03年にシンボリクリスエスが1番人気で5着、05年にはゼンノロブロイが2番人気で3着に敗退。ともに早めの立ち回りから押し切りを図ったものの、差し馬の餌食となった。藤沢和雄調教師&K.デザーモ騎手の豪華タッグが2回も挑戦して勝てなかったのだから、簡単でないことは明らかだ。
さぁ、今年のレガレイラはどうなるか。23年のホープフルSではGI昇格後の牝馬による初制覇、そして24年の有馬記念では64年ぶりの3歳牝馬Vを成し遂げるなど、「記録」とは縁が深いトップホース。今回も簡単な戦いにはならないだろうが、いい意味での意外性を発揮し、48年ぶりの偉業となることを期待したい。