史上5頭目なるか 前走海外からのローテで宝塚記念を勝利した日本馬

2025年06月10日 12:00

23年の宝塚記念を制したイクイノックス(C)netkeiba

 今年の宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)では、前走が海外だったドゥレッツァ(牡5、美浦・尾関知人厩舎)、メイショウタバル(牡4、栗東・石橋守厩舎)、ローシャムパーク(牡6、美浦・田中博康厩舎)の3頭が帰国初戦Vを狙う。そこで過去に前走海外からのローテーションで勝利した日本馬4頭を振り返る。

 1頭目は07年のアドマイヤムーンだ。前々走の首G1・ドバイデューティフリーでGI初制覇を果たしたが、前走の香G1・クイーンエリザベスII世Cでは3着に敗退。そこで陣営は武豊騎手から岩田康誠騎手への乗り替わりを決断。強い覚悟で挑んだ一戦だった。レースでは後方から長く脚を使い、天皇賞(春)覇者のメイショウサムソンを半馬身抑える完勝。香港の悔しさを晴らし、現役最強をアピールしてみせた。

 2頭目は19年のリスグラシューだ。前年のエリザベス女王杯を制した後は惜敗が続いていたが、ここで2つ目のGIタイトルを獲得。続けて豪G1・コックスプレート、そしてラストランの有馬記念を連勝し、歴史的名牝へと上り詰めていくこととなる。そして3頭目は21年のクロノジェネシスだ。前年に宝塚記念と有馬記念を制覇。前走の首G1・ドバイシーマクラシックはミシュリフ(Mishriff)にクビ差屈したが、ここで牝馬では史上初となるグランプリ3連覇を果たした。

 最後は23年のイクイノックスだ。前年秋から天皇賞(秋)、有馬記念、首G1・ドバイシーマクラシックと3連勝。レーティング世界一を獲得しての凱旋レースだった。決して万全とはいえない状態だったが、後方からねじ伏せるように差し切り。単勝1.3倍の圧倒的1番人気に応えてみせた。

 過去の宝塚記念において、前走が海外だった日本馬は【4-2-2-31】の勝率10%、連対率21%となっている。昨年は1番人気のドウデュースが6着に終わったが、今年はどうなるか。3頭の走りを楽しみにしたい。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。