宝塚記念2025に出走予定のボルドグフーシュ(今年1月撮影、ユーザー提供:レイナルドさん)
内田博幸騎手が宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)のボルドグフーシュ(牡6、栗東・宮本博厩舎)で2年ぶりのJRA・GI制覇を目指す。
内田騎手は70年7月26日生まれ、福岡県出身の54歳。かつては地方・大井に所属し、数々のビッグレースを制覇。とりわけアジュディミツオーとのコンビでは何度も中央の強豪を撃破した。そして08年にJRAに移籍。ゴールドシップやエイシンフラッシュ、ヴィルシーナなどでJRA・GIを13勝している。近年は騎乗数、勝利数ともに減っているが、今年の2月には地方・川崎の報知グランプリCをエキストラ騎乗のヒーローコールで勝利。ここ一番での勝負強さは健在だ。
宝塚記念のパートナーはボルドグフーシュだ。22年の菊花賞と有馬記念で2着の実績馬。23年の天皇賞(春)で6着に敗れた後、故障で長期休養を強いられたが、24年秋に復帰。その後は3戦して未勝利だが、前走の大阪杯では0秒6差の8着に健闘しているので、衰えは感じられない。外差しが決まる理想の展開&馬場になれば、まだまだ一線級でも勝ち負けできる力はあるはずだ。
内田騎手は前々走のAJCC(4着)以来、2戦ぶり2回目のタッグとなる。先週の安田記念のシャンパンカラー(6着)に続き、2週連続のGI騎乗となるが、これは21年のチャンピオンズCのケイティブレイブ(13着)→阪神JFのキミワクイーン(10着)以来で、約3年半ぶり。ベテランの腕を頼りにする関係者の思いに、是非とも結果で応えてほしい。