「函館記念・G3」(29日、函館)
荒れるハンデ重賞として知られる函館伝統の一戦。今年は開催3週目6月の開催となる。中心を担う
アルナシームは昨年の中京記念、今年の中山金杯と重賞2勝。実績はメンバートップ。早めに函館入りし、ここまでは順調な調整過程で、五十嵐助手は「適性があると見込んで持ってきた。新馬の時から能力の高さをずっと感じていて精神面を含めてようやくものになってきました。トップハンデも望むところです」と強気の姿勢だ。
ハヤテノフクノスケは2、3勝クラスを強い内容で完勝。本格化を感じさせたが、天皇賞・春では見せ場をつくれず11着と力負けした。中村師は「放牧を挟んで、ここを目標に予定通り。洋芝でも好走していますし、改めて」と反撃を誓う。
マコトヴェリーキーは地力強化が顕著。京都記念3着、阪神大賞典2着と近2走は重賞戦線でも好走を演じている。黒野助手は「函館でも元気一杯で、走りもいいですね。洋芝、時計勝負にも対応できると思います」と手応えを口にする。
昆厩舎は昨年の3着馬
アウスヴァール、2年前の札幌記念で2着の
トップナイフと洋芝適性の高い2頭をスタンバイ。他にも
ディマイザキッド、
ヴェローチェエラなど重賞初制覇を狙う有力馬も顔をそろえた。