「新馬戦」(29日、福島)
今週から夏の福島、小倉が同時開幕。楽しみな2歳馬が続々とデビュー戦を迎えるなか、注目の良血が福島日曜5R(芝1800メートル)に登場する。
ロスパレドネス(牡2歳、父
ドレフォン、美浦・木村)は、22年皐月賞馬
ジオグリフの全弟。15年7月以来、10年ぶりに福島で騎乗するルメールとのコンビで飛躍への第一歩を踏みだす。
クラシックへの夢が福島から始まる。開幕週の日曜5Rで、注目の良血
ロスパレドネスが初陣を迎える。母アロマティコは12年秋華賞と13年エリザベス女王杯でともに3着。全兄
ジオグリフは、
イクイノックスや
ドウデュースを下して22年皐月賞を制した。
3月14日に初入厩。ゲート合格後に牧場で乗り込みを重ねて、万全の態勢で初陣に備えてきた。全兄との比較について、太田助手は「タイプが違うかな。兄よりも筋肉質でがっちりしている。フットワークは少し硬めのところはあるけど、広い所では大きく走れています」と評する。
1週前の美浦Wでは、6F84秒6-39秒9-12秒2を記録し、3頭併せで併入。「4角から直線にかけてのギアの上がり方はまだ良化の余地を残していますが、毎日しっかり乗り込めています」と同助手はうなずく。デビューに向けて調整は順調そのものだ。
さらに火曜朝には美浦坂路で4F69秒5をマーク。太田助手は「長くいい脚をつかえそうなタイプ。入厩当初は口向きの悪さなど、少し難しいところがあったけど、日に日に良くなってきています。福島の小回りも問題ないと思います」と初陣Vの手応えをつかむ。
鞍上は福島参戦が実に10年ぶりとなるルメール。名手とのコンビで、夏のみちのくからスター街道を歩み始める。