24年の北九州記念に出走したモズメイメイ(24年6月撮影、ユーザー提供:オレが田上!!さん)
短距離路線で息長く活躍している
モズメイメイ(牝5、栗東・前川恭子厩舎)は一時期、不振に陥っていた。6戦連続で2桁着順。もうダメか…と思われた中、約1年ぶりに馬券圏内に食い込んだのが昨年の北九州記念だった。16番人気の低評価を覆し、0秒4差の3着に激走した一戦を振り返る。
モズメイメイは2歳秋に栗東・音無秀孝厩舎からデビュー。3歳春にはチューリップ賞と葵Sを制するなど、快足を生かした逃げで鳴らした。しかし、3歳夏の北九州記念で10着に敗れると、そこから6戦連続で2桁着順に終わる。そこで陣営はリフレッシュ放牧へ。約3カ月ぶりの復帰戦となったのが、24年の北九州記念だった。
単勝91.1倍の16番人気で迎えた一戦、
モズメイメイは前走の高松宮記念から試している控える競馬を試みた。道中は中団のインを追走。そして勝負の直線、狭いスペースをこじ開けて脚を伸ばした。先行した上位2頭には及ばなかったものの、
カンチェンジュンガや
ショウナンハクラクとの大接戦を凌いで3着をゲット。初コンビだった国分恭介騎手とともに、3連単79万馬券の主役となったのだ。
これで息を吹き返した
モズメイメイは、続くアイビスサマーダッシュで3つ目のタイトルを獲得。秋の
セントウルSでも3着に健闘した。その後は5戦連続で9着以下と再び低迷しているが、まだ5歳なので衰えと判断するのは早計。3年連続の出走となる今週末の北九州記念で、再度の復活となることを期待したい。