6日の福島5R・2歳新馬(芝2000メートル)で初陣を迎える
タイダルロック(牡、美浦・武井厩舎、父
モーリス)は、母の弟が今年の日本ダービー馬
クロワデュノールという良血。3月にゲート試験に合格後、一度放牧に出され先月上旬に再入厩。その後はWコースと坂路を併用して丹念に乗り込まれてきた。
先月25日の1週前追い切りは、大野を背にWコースで6ハロン81秒4―11秒5。直線ではしっかり追われる僚馬に対し3馬身追走から余力たっぷりに併入した。大きなス
トライドは躍動感もあって迫力満点。順調に仕上げが進んだ。
武井調教師は「まだ(上が)ありそうな動き。息はすごくいいし、体力はある」と称賛すれば、鞍上は「能力自体はあると思う。シュッという感じではなく長く脚を使いそうなイメージ」と
ジャッジ。2日の最終追い切りも同コースで水分を含んだ馬場をしっかりととらえ、スケールを感じさせる動きを披露した。
祖母は英オークス2着、愛オークス3着。母もフラワーC2着、オークス4着と母系は中長距離指向が強い。トレーナーは「距離はあった方がいい」と口にし、大野も「2000メートルはちょうどいいと思う」と適性を感じ取る。叔父の背中を追い、みちのく路から一歩を踏み出す。(石行 佑介)