デビューVのタイダルロック(左、カメラ・荒牧 徹)
7月6日の福島5R・2歳新馬戦(芝2000メートル=8頭立て)は、1番人気の
タイダルロック(牡、美浦・武井亮厩舎、父
モーリス)が、デビュー戦を白星で飾った。今年の日本ダービーを制した
クロワデュノールを叔父に持つ良血馬。勝ち時計は2分8秒1(良)。
外の7番枠から出たなりに流れに乗って好位3番手へ。少頭数で前半1000メートル通過1分8秒5という超スローペースのなか、3コーナー過ぎからは外を回って前に進出して、直線で抜け出してからも脚を使って2着の
ラディアントスターに4馬身差をつけた。
大野拓弥騎手は「ちょっと道中は(他馬に)頼りながら走っていたが、直線は1頭でしっかり走れていたので、センスはあると思います。まだまだ粗削りだけど、いいパフォーマンスを発揮してくれました。伸びしろはあります。距離は(あって)いいですよ。長めで活躍してくれれば」と、今後の成長に期待した。
武井調教師は「すごく遅いペースになったので評価が難しいですけど、とりあえず勝てたということはよかったと思います。まだ1頭だと不安定なところがあって、道中も物見しつつだったんですけど、追ってからはしっかりと集中して走れていたので、その点はいい練習になったかなと思います。このペースでも折り合いが大丈夫だったし、距離もいけるはずだから、このくらいのカテゴリーで頑張っていけたら。血統的な期待通りの走りをしてくれてよかったと思います」とホッとした笑顔で振り返った。