「函館2歳S・G3」(20日、函館)
主役は北の一番星に輝いた
カイショーだ。函館開幕日の新馬戦は内枠からハナを奪うと後続を突き放してV。勝ち時計の56秒4は、79年に
ハギノトップレディがマークした記録を46年ぶりに更新する2歳コースレコード。他馬とは
スピードが違った。追ってから反応していたように、距離延長も問題なし。今度は世代一番乗りで重賞奪取へ。
対抗するのは牝馬限定のデビュー戦を3馬身差で圧勝した
ブラックチャリス。好位追走から直線では逃げ馬を一瞬でかわし去った。その2着馬が次走の未勝利戦をあっさり突破で、この馬の価値はさらに上昇。父が
キタサンブラックで将来性も抜群なら期待は高まる。
重馬場の新馬戦で差し切りVを決めた
クラディスティーナも侮れない。好位から力強く伸び、ゴール直前で2着馬をとらえた。陣営は初戦向きではないとみていたが、それで勝ち切ったのは素質の高さゆえ。馬体に緩さがある分、伸びしろも大きく、重賞の舞台でも決して引けは取らない。
阪神の新馬戦を鮮やかに逃げ切った
マイオウンウェイや、2戦目でレースぶりが良化した
タガノアラリアも上位を狙う。