函館Wで余力のある動きを見せたブラックチャリス(手前)=撮影・園田高夫
「函館2歳S・G3」(20日、函館)
快速馬がデビュー2連勝での初タイトルを狙う。函館芝1200メートルの新馬戦を1分8秒2の2歳コースレコードで快勝した
ブラックチャリスは16日、函館Wで併せ馬。5F68秒1-39秒4-12秒8の時計で僚馬
カピオラ(3歳未勝利)に1馬身遅れたが、無理をせずに馬に任せた内容で余力があり、動きの良さは目を引いた。
騎乗した浜中は「ラストに気合をつけるかどうかの判断は任せると言われて、やる必要はないと思った。動き自体は良く、競馬を使って身のこなしはシャキッとした感じです」と満足している。新馬戦を正攻法の競馬で制し、センスの良さを発揮した。「ゲートからゴールまで上手に競馬をしてくれた。期待通りの走りでした」。素質の高さを買っていた馬で、能力の高さを再認識した。
「バタバタと動じないし、おとなしいタイプ。頼もしいですよ」と鞍上は性格を評価する。父は
キタサンブラックで、14、15日に行われたセレクトセールでも産駒が高値で取引された。「
キタサンブラック産駒はメンタルのいい馬が多い。
ブラックチャリスのお母さんは牝馬でキリキリしていたけど、そこは
キタサンブラックの子どもだからかな」と分析する。
浜中にとって函館2歳Sは17年
カシアス、23年
ゼルトザームで2勝と相性のいいレース。「チャンスはあるので頑張ります」と意欲を見せる。
キタサンブラック産駒の素質馬が、世代最初の重賞ウイナーとして名乗りを上げる。