キングも満足する状態の良さで駆け抜けたカナテープ(右)
◆関屋記念追い切り(7月23日・美浦トレセン)
27日の2重賞に向けた追い切りが23日、東西トレセンで行われた。サマーマイルシリーズ第2戦、第60回関屋記念・G3(新潟)に出走する
カナテープは、手綱を執った
レイチェル・キング騎手(34)=英国出身、豪州拠点=が
パワーアップを実感。自身の2週連続重賞Vに手応えを見せた。
人馬のリズムは完璧だった。
カナテープは2戦ぶりの再コンビとなるキングを背に美浦・Wコースでの最終追い切り。
ミラクルキャッツ(5歳1勝クラス)を1馬身半追走し、直線は馬なりのまま馬体を並べて5ハロン66秒8―11秒4で併入。感触を確かめた鞍上は「今日は速い時計より調整の指示。反応も含めてフットワーク、動きと内容すべてが良かった」と満足げだった。
2月に騎乗して以来だったが、「前回乗った時より馬体全体に力がついた感じ。強くなった感じを受けた」と進化を感じていた。その2走前の3勝クラスは中団後方から上がり最速タイ(33秒7)でのちに重賞を勝つ
アドマイヤマツリを差し切ったが、「末脚がすべての馬ではない。前回のレースは後ろからではなかったし、馬場、枠順などによってオプションのある馬だと思う」とキッパリ。2着に好走した府中牝馬Sの映像もすでに確認済みだった。
今年2度目の短期免許を取得して19日から日本で騎乗し、先週は函館2歳Sを含め3勝といきなりの大活躍。「1週目で勝てたし、重賞も勝つことができてとても嬉しかった。目標? いつも通り一つでも多く勝てるように頑張りたい。(
カナテープに)騎乗するのを楽しみにしている」。存在感が増すばかりの“キング姐さん”から、今週も目が離せない。(西山 智昭)