新潟11Rを勝ったイスラコラソンと今村(撮影・持木克友)
常識を覆すような勝利だ。27日の新潟11Rで10番人気の
イスラコラソン(牝3歳、美浦・大和田)に騎乗した今村聖奈(21)=栗東・寺島=がVをつかんだ。新潟の直線競馬は外ラチ沿いを通るのが
セオリーだが、今村聖奈はスタートから内ラチへ進路を進め、そのまま
スピードを生かして押し切った。これまで直線競馬でこの戦法を試みた馬はいたものの、勝ち切った馬はわずか。今回は思い切った競馬で、鮮やかにVを決めた。
今年のJRA11勝目、同通算93勝目の勝利となった今村聖奈は「返し馬で多少硬さを感じましたが、
スピードがあると聞いていたし、減量が生きれば、と思っていました。枠が出た時点で開幕週だし、内に行こうと決めていました」と戦前の思惑を明かす。「(何頭か)ついてきてくれるかなと思っていたけど、案外ついて来なかったですね。フワフワしましたが、逆に息が入ってよかったのかもしれません。ほぼ単走状態でしたが、よく頑張ってくれました」と、笑顔でレースを振り返っていた。