【札幌記念予想】夏競馬の大一番 秋GI見据える実績馬が始動

2025年08月17日 06:35

札幌記念に出走予定のステレンボッシュ(撮影:下野雄規)

 実力馬に有利な定量戦。秋のGI競走を狙う馬たちが、その始動戦として選択することが多い。札幌競馬場芝2000mコースは4角奥からスタートして1周1640mのコースを1周と少々。ほぼ平坦で最後の直線は266m。スパイラルカーブは採用されておらず、逃げ、先行馬が有利なコース設定であることは間違いないが、コーナー角度が緩いことから持続力型であれば末脚勝負の馬でも届くケースが多い。

 ◎ステレンボッシュは桜花賞馬でオークス2着。秋華賞3着だから4歳世代を代表する1頭だ。武器は強靭な末脚。今春の大阪杯は海外帰りの1戦というよりも美浦からの直前入厩が響いた印象で、ヴィクトリアマイルは負けたとはいえ勝ち馬から0.3秒差なら評価を落とす必要はないと判断している。桜花賞馬は外枠だったが、ワンターンの内枠は少々窮屈だったか。札幌は致命的な不利を受けながらも新馬戦に勝利した競馬場。秋に向けてよいスタートを切りたいところだ。

 〇ホウオウビスケッツは昨年秋の毎日王冠2着で、天皇賞(秋)3着。前走の大阪杯は1周目スタンド前を先頭で通過したが、息を入れようという1〜2角で交わされ、そこで折り合いを欠いた。それでも、最後の直線で1度は先頭に立って見せ場を作るなど高い能力を示している。札幌競馬場は初めてだが。函館競馬場は2戦2勝。切れる脚はないので洋芝は向く印象がある。今回は、この馬の先行力が生かされるメンバー構成だ。

 ▲コスモキュランダは弥生賞に勝って皐月賞2着。一瞬の切れと言うよりも長く良い脚を使えるタイプだから、コーナー角度の大きな中距離戦は向く印象。実際、中山競馬場外回りコースを使用するセントライト記念は2着で、AJCCは3着。前走の大阪杯は8着とはいえ、それでもレコードタイムを記録した勝ち馬から0.6秒差。悲観するほどでもない。改めて。

 △シュトルーヴェは昨年の日経賞、目黒記念優勝馬。秋のジャパンC、有馬記念はいずれも勝ち馬から0.8秒差。前走は59kgを背負って3400mは厳しかったか。この距離で見直したい。

 しぶとい先行力がある△リビアングラスと、中1週でも前走が好内容だった△ココナッツブラウン。最後に洋芝得意な△ハヤテノフクノスケの名前をあげておきたい。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。