サマー2000シリーズ最終戦となる新潟記念。名物ハンデ重賞が今年から別定戦になり、登録メンバーもGI馬など豪華メンバーが顔を揃えている。傾向にも変化がありそうだが、ハンデから別定に変わることを考えながら分析していきたい。
1. 前走GI組は高い単勝回収率を誇る
過去の新潟記念において、前走でGIレースに出走していた馬は、[4-2-0-17]で複勝率26.1%という成績だが、単勝回収率が152%と非常に高い数値を記録している。これは人気薄の馬が勝利するケースがあることを示唆しており、GIからの転戦組は格の違いを見せつける可能性がある。別定戦に変わる今年はさらにこの傾向が強くなりそうで、実績馬の底力には注目すべきだろう。
2. 前走2〜4番人気に妙味あり
前走で2〜4番人気に支持されていた馬は、過去のデータで[5-5-2-24]と複勝率33.3%を誇り、非常に安定した成績を残している。特に前走3番人気は[2-2-2-9]で複勝率40.0%、単勝回収率は215%、複勝回収率は132%と、いずれも100%を超えており、馬券的な妙味も大きい。前走である程度の実力を評価されていた馬が、ここでもその能力を発揮する傾向が強いと言えるだろう。
3.前走馬体重520kg以上の大型馬が優勢
前走の馬体重が520kg以上だった馬は、[3-0-2-6]で複勝率45.5%、単勝回収率271%、複勝回収率253%と、非常に優秀。このデータは新潟の長く広い直線コースでは、馬格のある馬がその
パワーを存分に生かせることを示している。大型馬が持つスケールの大きな走りは、このレースで大きな武器となる可能性が高い。
クイーンズウォークは前走のヴィクトリアマイルで2着と好走し、GIでも通用する能力を示した。前走GI組は単勝回収率152%と妙味があり、ここでも有力視できる一頭だ。今回は得意とする2000mへの距離延長もプラスに働くだろう。新潟コースは初となるが、中京の2000mで重賞2勝を挙げていて、広いコースへの適性は高い。前走の馬体重は536kgで、520kg以上の大型馬が好走するデータにも合致しており、中心視が妥当と判断した。