中山11Rの第59回スプリンターズステークス(3歳以上GI・芝1200m)は11番人気
ウインカーネリアン(三浦皇成騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分06秒9(良)。アタマ差の2着に7番人気
ジューンブレア、さらに1馬身半差の3着に2番人気
ナムラクレアが入った。
ウインカーネリアンは美浦・鹿戸雄一厩舎の8歳牡馬で、父スクリーンヒーロー、母コスモクリスタル(母の父マイネルラヴ)。通算成績は33戦9勝。
レース後のコメント
1着
ウインカーネリアン(三浦皇成騎手)
「(ここまでを振り返って)長かったですね。この馬とコンビを組んできて、この馬が一番走れるリズムを知っているのは自分だと、自信を持って、枠順に関係なく、一番走れるリズムだけを考えていました。(直線の競り合いは)『頼む、
カーネリアン頼む』とそれだけでした。追いながら、この馬と長くコンビを組んできてのいろいろなことが思い出されて、8歳という年齢で、チャンスも少なくなってきて、何とかここは勝たせてあげたいと思って追っていました。
鹿戸厩舎で長くお世話になり、厩舎スタッフからも応援していただき、その中で大きなところ、GIには手が届いていなかったので、中央での初GIが鹿戸厩舎というのも良かった、という気持ちです。(JRAのGI騎乗127回目での初制覇について)自分でも勝てないんじゃないか、と思った時期はありましたが、逆に、127回も勝てない自分を応援して下さるオーナー、これだけたくさんのファンがいて、あきらめずに応援してくれていました。
何とか気持ちに応えなければと焦っていた時期もありましたが、叶うことができてよかったです。デビューしてから18年間、自分でもこんなに長く乗っていたのだと、皆さんに感謝する一方、18年間GIには手が届いていなかったので、本当にあきらめたら終わりだと、あきらめずに頑張っていれば、こうやって周りの方が見ていてくれて、その中で、これだけの声援に応えることができたのは、騎手をやっていて一番幸せな時間ですね。これからも人馬無事に、良いパフォーマンス、そして、ファンの方がもっともっと競馬を好きになっていただけるように、僕も騎手として頑張っていければと思います。ありがとうございました」
(鹿戸雄一調教師)
「本当に嬉しいです。この馬はずっと三浦騎手とコンビを組んで、GIIIは勝たせてもらっていましたが、GIはなかなか手が届きそうで届きませんでした。本当にありがたく思っています。本当は内枠が欲しかったのですが、大外枠になり、中山の1200mのコースでは不利な枠でしたけど、三浦騎手と『出たなりで』という話をして、三浦騎手もそのつもりで乗ってくれて、良い結果を出してくれて良かったです。
直線では
ジューンブレアとの競り合いになり、ドキドキしていました。
ウインカーネリアンは8歳となり、そこから踏ん張るのはなかなか難しいと思いましたが、よく頑張ってくれました。自分が手掛けたスクリーンヒーローの産駒でGIを勝てて調教師冥利に尽きます。年齢もあって回復に時間がかかってしまいますが、今後については馬とオーナーと相談してゆっくり考えたいと思います」
2着
ジューンブレア(武豊騎手)
「狙っていたレースはできました。馬は良くなっていましたし、惜しかったです。それでも力は出せたと思います」
3着
ナムラクレア(C.ルメール騎手)
「いいスタートを切って、好きなポジションを取れました。
サトノレーヴの後ろで丁度いい感じでしたし、最後外に出してからもいつも通りの脚でした。前の馬がマイペースで行っていて届きませんでしたが、今日は本当の
ナムラクレアでした」
4着
サトノレーヴ(J.モレイラ騎手)
「いいスタートを切り、いいポジションで競馬ができました。道中の行きっぷりも手応えも良く、直線でスペースができると脚を使ってくれました。今日の馬場状態は前の馬に有利に働いた感じです」
5着
ヨシノイースター(内田博幸騎手)
「馬は凄く良かったです。押せば前に行けたのですが最後甘くなるので行かせすぎず、リズムよく運べました。最後まで一生懸命頑張ってくれて、3着争いに食い込んでくれました」
6着同着
ダノンマッキンリー(藤原英昭調教師)
「状態が良く、この枠を利して、さすがの横山典弘騎手の腕でした。その騎乗に応えてくれた馬も偉いですね。満足です」
6着同着
ママコチャ(岩田望来騎手)
「凄くいいポジションで競馬ができました。原因はわからないです。結果だけが残念です」
8着
ピューロマジック(松山弘平騎手)
「スタートがしっかり決まって、馬の後ろでしっかり我慢ができました。作戦通りに良い競馬ができたと思います。残り1ハロンで一気に下がったのは坂(の影響)かなと思います。坂は得意ではないという印象です」
10着
トウシンマカオ(横山武史騎手)
「ゲート練習をしてくれていましたし、楽にポジションを取れました。道中は雰囲気が良かったのですが、最後止まったのは絶好調の一歩手前なのかなと思います。最近はズブさが出て、適性が1400m寄りになっていると思います。馬はよく頑張ってくれました」
11着
ラッキースワイネス(K.リョン騎手)
「スタートから程なくして両サイドから挟まれる形になり、前に出ることができませんでした。その後もペースについてくことが難しく、最後は伸びているのですが、遅すぎました」
(K.マン調教師)
「勝ち時計もそうでしたが、この馬にはペースが速すぎました。馬体重の減少も、ひょっとしたら馬のパフォーマンスに影響したのかもしれません。でも失望はしていません」
12着
ルガル(川田将雅騎手)
「具合は凄く良かったのですが、全く進む気がないままでした」
13着
ペアポルックス(松若風馬騎手)
「見えない疲れがあったようで、スタートが決まりませんでした。展開も向きませんでした。返し馬でも上ずったような感じがありましたし、夏に続けて使った影響もあったかなと思います」
14着
ドロップオブライト(丹内祐次騎手)
「スタートが決まって、良いリズムで走れました。伸びると思いましたが、意外に脚を使えませんでした」
16着
カピリナ(戸崎圭太騎手)
「外枠で進め方が難しかったです。ゲートを出てからついて行けないと思いましたが、ついて行けて、
スピードの対応ができるようになったのは良かったです。右に流れるところがあるので、周りに囲まれた方が良いと思います。条件が噛み合わないといけないですが、具合は良かったです」