◆第1回アイルランドT・G2(10月12日、東京競馬場・芝1800メートル)
今年に入り(1)(2)(1)着と充実ぶりが際立つ
カナテープ(牝6歳、美浦・堀宣行厩舎、父
ロードカナロア)が、牝馬同士であれば重賞連勝機だろう。3走前の初音Sはスタートでやや後手に回るハンデを背負いながらも、のちに福島牝馬S優勝の
アドマイヤマツリ以下を地力でねじ伏せてV。前走の関屋記念は後方でじっと息を潜め、大外から“専売特許”とも言える末脚を存分に発揮して重賞初制覇。2戦ともに
レイチェル・キング騎手の手綱で、特に前走はこの馬を手の内に入れた神騎乗。今回は鞍上
チェンジとなるが、末脚を生かし切る
スタイルを確立した点は心強い。
さらに、同舞台で行われた先週の毎日王冠は1分44秒0でレースレコードが飛びだした。コースレコードまで0秒1に迫る決着で、時計が速い。前走の新潟マイル戦を1分31秒0で走破し、コースレコードを0秒5も更新する快走を見せた
ロードカナロア産駒にとって、高速決着は持ってこいだろう。(石行 佑介)