【スワンS】オフトレイルが重賞2度目のレコード勝ち!「最高の形」でマイル王への道を行く

2025年10月14日 06:20

オフトレイル(左)がレコード駆けで重賞2勝目(カメラ・高橋 由二)

◆第68回スワンS・G2(10月13日、京都・芝1400メートル、良)

 第68回スワンS・G2は13日、京都競馬場で行われ、5番人気のオフトレイル(菅原明)が後方から鋭く差し切り、1分18秒9のコースレコードで重賞2勝目を挙げた。優先出走権を取ったマイルCS(11月23日、京都)でG1初制覇を目指す。

 ため込んだエネルギーを、一気に解き放った。11番手を追走していたオフトレイルは抜群の手応えで直線を迎えると、前がクリアになってから追い出しを開始。追えば追うだけ伸びる強じんな末脚で、ゴール前の大接戦から抜け出した。従来のレコードを10年ぶりに0秒1更新する見事な走りに、菅原明は「当初の予定とは違ったレースで、どうしようかと思ったがよく走ってくれた」と胸をなで下ろした。

 やや後手に回り、想定した位置よりも後ろになったが、継続騎乗でもあり癖は把握していた。少し促して馬の後ろに収まると、折り合いもスムーズ。力を引き出すことに成功した。「新潟(前走の関屋記念)で悔しい競馬をしたので、結果を出せればと思っていた」と鞍上。コースレコードで勝ったカナテープと同タイムで走りながら首差の2着同着だった敗戦から巻き返した。

 コースレコードタイで制した昨年のラジオNIKKEI賞(福島)以来、2つ目のタイトル。JRA通算300勝となった吉村調教師は「最高の形で賞金を加算できた」と満面の笑みだった。春は高松宮記念14着など結果が出なかったが、「1200メートルを使った経験が生きている。無駄ではなかった」と成長を喜んだ。

 昨年は首差2着に泣いたレースをしっかりと勝ち切った。「まだ4歳で成長力もある。何ともなければ、マイルCSへ行きます」と指揮官はG1参戦を明言。7戦3勝、2着3回、3着1回の“京都の鬼”が、マイル王に名乗りを上げた。(山下 優)

 ◆オフトレイル 父ファー、母ローズトレイル(父キングマンボ)。栗東・吉村圭司厩舎所属の牡4歳。英国・ゴドルフィンの生産。通算15戦4勝。総獲得賞金は1億8645万8000円。主な勝ち鞍はラジオNIKKEI賞(24年)。馬主はゴドルフィン。

新着ニュース

ニュースを探す

ご意見・ご要望

本サービスはより高機能なサービスの提供なども検討しております。お気づきの点がございましたらお気軽に下記フォームよりご意見をお願いいたします。

  • ご意見をご記入ください。

頂いたご意見には必ずスタッフが目を通します。個々のご意見に回答できかねますことを予めご了承ください。
また、連続して複数送信されると、受付できないことがあります。予めご了承ください。