【南部杯】ウィルソンテソーロが圧巻4馬身差でJpn1・2勝目 川田騎手「1600メートルが一番ちょうどいいと常々思っていました」

2025年10月14日 06:40

後続に4馬身差をつけ、圧倒したウィルソンテソーロ

◆第38回マイルチャンピオンシップ南部杯・Jpn1(10月13日、盛岡競馬場・ダート1600メートル、良)

 第38回南部杯・Jpn1は13日、盛岡競馬場で16頭(JRA7、岩手6、他地区3)が争った。4番人気のウィルソンテソーロ(川田)が直線で力強く抜け出し、4馬身差でJpn1・2勝目を挙げた。連覇の懸かるJBCクラシック(11月3日、船橋)を視野に入れる。2着に初ダートのシックスペンスが続き、4着までをJRA勢が占めた。

 力が違った。ウィルソンテソーロは4コーナーにかけ、いつでもはじける手応えで先行馬3頭の背後に進出。直線で外へと持ち出されると、温存した末脚を一気に解き放ち、後続に4馬身差をつける圧巻のパフォーマンスを披露した。

 昨年のフェブラリーS(8着)以来のマイル戦だったが、川田は「世界でも戦いながら1800、2000メートルと走って来ている馬ですが、1600メートルが一番ちょうどいいと常々思っていました」と昨年の佐賀でのJBCクラシック以来となるJpn1・2勝目を振り返った。

 ライバルに経験値の違いを見せつけた。昨年、今年と参戦したドバイ・ワールドCでは世界の強豪相手に4、7着。コリアC(2着)や、サウジC(4着)でも好走。6歳を迎えた今でも、高木調教師が「まだまだ伸びしろがありそう」と言うほどのポテンシャルを秘める。

 今後について高木師は状態次第としつつ、「JBC(クラシック)には登録しようと思います」と見通しを語った。23年マーキュリーCを勝って以来の盛岡で、再びファンを熱くさせたキタサンブラック産駒の進撃はまだ続きそうだ。(石行 佑介)

 ◆ウィルソンテソーロ 父キタサンブラック、母チェストケローズ(父アンクルモー)。美浦・高木登厩舎所属の牡6歳。北海道日高町・リョーケンファーム(株)の生産。通算25戦9勝(うち地方10戦5勝、海外4戦0勝)。総獲得賞金は8億8703万3400円(うち地方3億7000万円、海外3億7422万1400円)。主な勝ち鞍は、かきつばた記念、マーキュリーC、白山大賞典(すべてJpn3、23年)、JBCクラシック・Jpn1(24年)。馬主は了徳寺健二ホールディングス(株)。

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