3歳牝馬限定の地方交流重賞「第36回ロジータ記念」(S1)が19日、川崎競馬場で行われた。2番人気
ドナギニーがゴール前で差し切って、重賞初制覇。同馬には「第19回東京シンデレラマイル」(12月30日、大井)への優先出走権が与えられた。
最内枠から好スタートを決めて道中は内ラチ沿いの経済コースを運んだ。笹川は「本当にいいところを通れたので、後は自分の気持ちが馬に伝わらないように」と平常心で好位を追走。4角をロスなく回ってくると直線は逃げ粘る
エスカティアとの差を1完歩ごとに詰める。「しまいがいい馬なので大丈夫だろうな、と」。鞍上が懸命にムチを振るい、
ドナギニーがそれに応える。最後はグイッと半馬身、前に出た。「追い切りにも乗っていて成長している姿を見ていた。自信はあった。結果が出て良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
次走は未定だが中道師は「やっと芯が入ってきた。まだ一段、二段と強くなる可能性を秘めている」と大きな期待を寄せる。5度目の重賞挑戦でようやくつかんだ念願の
ビッグタイトル。一皮むけた
ドナギニーの動向から目が離せなくなった。
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ドナギニー 父
ラブリーデイ 母ポッドジゼル(母の父ゴールドアリュール) 牝3歳 大井・中道啓二厩舎 馬主・小川眞査雄氏 生産者・北海道新ひだか町の下屋敷牧場 戦績10戦4勝 総獲得賞金5149万円。