いよいよ、今週で2025年の東京、京都開催も終了。今年のジャパンカップ当日は東京芝1800mで新馬戦が組まれており、これは昨年と同じ番組となる。昨年のこのレースの勝ち馬は
ジュタ(栗東・矢作芳人厩舎)。ここを勝って、中4週でホープフルSに参戦して4着。ここで新馬勝ちすれば、まだ2歳GIへの出走チャンスはあるといってよい。
ちなみに今年は朝日杯FS(12月21日・阪神芝1600m)への出走を予定している馬よりも、ホープフルS(12月27日・中山芝2000m)への出走を視野に入れている馬が多いという現状。今のところ、1勝クラスの馬は朝日杯FSの方が出走しやすそうな感じである。
【11月29日(土) 京都ダート1800m】
◆
バートラガッツ(牡、父
リアルスティール、母ロッテンマイヤー、栗東・池添学厩舎)
半姉に今年の桜花賞、秋華賞を制した
エンブロイダリー(父
アドマイヤマーズ、美浦・森一誠厩舎)がいる。母は現役時代に同厩舎で管理され、忘れな草賞を勝ち、オークスに出走している。
本馬は10月2日にゲート試験を合格した後、一旦ノーザン
ファームしがらきへ戻って調整。11月5日に栗東へ戻ってきたが、11月19日のCWでの1週前追い切りでは6F80.7秒、3F37.3秒、1F11.6秒と優秀な時計をマークして、古馬3勝クラスとの併せ馬では追走先着。2週前のCW追い切り以上に動くことができた。鞍上はC.デムーロ騎手が予定されている。
【11月30日(日) 京都芝2000m】
◆
パラディオン(牡、父
レイデオロ、母ステラリード、栗東・高柳大輔厩舎)
半兄に2021年京王杯2歳Sを勝った
キングエルメス(父
ロードカナロア)がいて、同じく半姉
エレガンシア(父
ルーラーシップ)は同厩舎で管理され、阪神芝2000mの未勝利戦を勝っている。
本馬は11月12日にCWで3頭併せで6F85.9秒、3F38.1秒、1F11.3秒をマーク。1週前追い切りとなる11月19日の坂路では古馬OPの
カズプレストと併せて、4F53.3秒、2F24.8秒、1F12.5秒をマークして、トラックでも坂路でもしっかり動くことができている。
【11月30日(日) 東京芝1800m】
◆
バステール(牡、父
キタサンブラック、母マンビア、栗東・斉藤崇史厩舎)
全姉に芝で4勝を挙げた
ミッキーハーモニーがいるが、なんといっても、斉藤崇史厩舎の
キタサンブラック産駒といえば、今年の日本ダービーを制した
クロワデュノールがいる。
本馬は10月23日にノーザン
ファームしがらきから栗東へ入厩。10月31日にゲート試験を合格すると、栗東に在厩したまま調整。11月19日のCW追い切りでは前に
センツブラッド、後ろから
クロワデュノールという豪華な3頭併せ。ゴールでは
センツブラッドに先着しており、時計は6F83.7秒、3F36.4秒、1F11.3秒をマーク。鞍上はC.デムーロ騎手が予定されている。
◆
ラヴズプレミアム(牡、父
エピファネイア、母ラヴズオンリーユー、栗東・矢作芳人厩舎)
母はオークス、クイーンエリザベスII世C、BCフィリー&メアターフ、香港Cといった国内外のGIで4勝を挙げている。おじには
リアルスティール(父ディープインパクト)がいるという血統。
11月19日のCW追い切りにはレースでも騎乗予定の川田将雅騎手が騎乗。3頭併せの真ん中で6F79.6秒をマーク、先頭を走っていた古馬2勝クラスには先着した。ただ、1F12.0秒というのは少し物足りないところがあり、まだCW追い切りでラスト1Fが12秒を切ったことがないというあたりが今後の調整でどう変化してくるかだろう。
(取材・文:井内利彰)