「
ベリー・グッド!」-。
リアルインパクトに騎乗した
フランシス・
ベリーの表情から笑みがこぼれた。
追い切りが行われたのは美浦坂路。4Fで
グァンタナメラ(3歳500万下)を追走。ラスト1Fで馬体を並べると、最後は半馬身先着。4F52.6-37.7-12.4秒の時計で切れのある動きを見せた。「前の馬を追いかけているときは
リラックスしていたし、最後もスッと反応してくれた」とパートナーの動きを絶賛。手応えをつかんだ。
今回が初来日となる
ベリー。愛国から短期免許で来日し、今週末から騎乗する。母国では今年リーディング2位の活躍。09年凱旋門賞を勝った
シーザスターズを管理していたJ・
オックス厩舎の主戦にして、欧州の大馬主である、アガ・カーン殿下の主戦も努める。また、同国へ移籍した
ポップロックが、初Vを挙げたときのコンビとしても知られている。
「日本の競馬は知っている。アイルランドでも日本のGIはテレビで流れているから」とリサーチ済みをアピール。
リアルインパクトの父ディープインパクトについても、「凱旋門賞は見ていたし、初年度産駒が活躍していることも知っている」と、ディープ・
ジュニアへの騎乗を楽しみにしているようだ。
中山のマイル戦はト
リッキーなコースだけに、経験不足が心配されるが、「難しいと聞いているが、これからVTRを見て研究したい」と意欲を見せる。JRA2歳リーディングサイヤーのトップを独走中で、サンデーサイレンスの初年度勝利(30勝)を上回る35勝を挙げているディープインパクト。その父に初の重賞&GIをプレゼントしたい
リアルインパクト。その心強い使者になるかもしれない。
提供:デイリースポーツ